がんとお金——誰に話していいか分からないまま、時間だけが過ぎていく
- 悠子 川端
- 4月23日
- 読了時間: 2分
今日のInstagramライブでは、「がんとお金」をテーマに、元看護師でファイナンシャルプランナー(FP)の伊藤美月さんとお話ししました。
実際にがんと向き合っている方が直面する“お金の話”は、とても現実的で、でも同時に…誰かに話しにくいテーマでもあります。
治療や体調のことだけでも手一杯なのに、「お金のことは、誰に聞いたらいいんだろう?」「職場にはまだ伝えられない…」そんな声も、これまでたくさん耳にしてきました。
高額療養費制度や傷病手当、障害年金といった支援制度はあるけれど、調べたり、比較したりする余裕がなかったり、情報を持っていても、それを「どう活かせばいいか」が分からない方も多い印象です。
今回のライブを通して感じたのは、“制度を知っているかどうか”より前に、安心して「話せる人」がいることの大切さ。
医療者の視点も持つFPの伊藤さんとの対話は、まさにその「間」を埋めてくれるものでした。
伊藤さんからも「独立して活動しているファイナンシャルプランナーの方がいる」というお話を聞きました。
医療の場面に限らず、こうして“距離の近い相談相手”が少しずつ見つかっていくことは、きっとこれからの支援の形にとっても、大切なヒントになる気がしています。
私は心理士として、患者さんの「こころの整理」をお手伝いしていますが、気持ちの奥にあるのは、いつも生活や仕事、そしてお金の不安。
人は、気持ちと現実をきれいに分けて生きていくことはできません。
「こんなこと、誰にも話せないと思っていた」という方が、ふと口を開き、少し笑って、「じゃあ、今できることからやってみようかな」と前を向かれる瞬間があります。
そんなふうに、誰かと話すことで生まれる“整理”や“希望”を、これからも支えていけたらと思っています。
またひとつ、そんなきっかけになる対話ができたことに、心から感謝しています。
フルサイズはこちらからご覧いただけます。https://www.instagram.com/p/DIxhuxTSA1e/?locale=ja_JP
Comments