再発が怖い。その気持ちに、向き合える方法がある──乳がん患者さんとCBT(認知行動療法)
- 悠子 川端
- 7月2日
- 読了時間: 2分
乳がんの治療が終わってからも、心の中には「再発が怖い」という気持ちが居座り続けることがあります。
検査のたびに、身体の違和感のたびに、不安が膨らんで眠れなくなってしまう方も少なくありません。
そうした「再発不安」は、誰にでも起こる自然な反応です。
ですがその不安が強すぎて、日常生活に支障が出てしまう場合──
「そのまま耐える」以外の方法があってもいいのではないかと思うのです。
💡 そこで私たちは、CBT(認知行動療法)という方法をお伝えしています。
CBTは、「考え方」と「行動」のクセに気づき、それを整える練習をしていく心理的スキルのトレーニングです。
たとえば――
「痛みがある=再発しているかも」という思考のクセに気づく
「どうせまた不安になるから…」と避けていた外出を少しずつ試してみる
不安な気持ちを記録して、浮き沈みのパターンを見つける
そんな風に、不安と距離をとって眺め直すことができるようになってきます。
🧠 再発不安に焦点を当てる意味
私たちがCBT講座で「再発不安」に特化してお伝えしているのは、
この不安が患者さんの人生全体の見通しや、生きる意欲に直結していることが多いからです。
一人で抱え込まず、同じように悩む仲間と安心して話せる時間。
「自分はどう生きていきたいのか」に立ち返る時間。
その積み重ねが、再発への恐れに飲み込まれない日々をつくります。
🌷 ご案内
当サービスでは、乳がん経験者の方を対象にしたオンラインCBT講座を定期的に開催しています。
少人数で、心理士が丁寧にサポートいたします。
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